【竹ほうき師匠の竹ほうき】3.循環に想いをはせて
3.循環に想いをはせて
じょうぶでしなやかな竹は
ピーク時には1日で80~100cmと成長も早く、
タケノコとして食卓にのぼるだけではなく
建物の壁や 暮らしの道具として
あらゆる面で 昔から利用されてきました。
けれど
わたしたちがより安価なものを求めることが
上述のプラスチック製や海外輸入品を
後押しすることになり*²
国内の竹の利用が落ち込み
竹の生活道具のつくり手の暮らしがたちゆかなくなり、
利用価値の低くなった山を
手入れする人の減少と高齢化とともに、
本来は喜ぶべき 竹の旺盛な生命力が
里山の問題にもなっています。
暮らしの中に再び
丁寧につくられた自然素材の道具を取り入れ
日々 じっくり使う。
里山や循環的な暮らしに
想いを馳せるきっかけにもなる。
そう感じています。
(つづきます)
*² プラスチックを必要な場面で利用できるという便利さ…
海外製品を手に入れられるという豊かさ…
感謝しつつ上手につきあいたいと思っています。