【夏越大祓 2/3-茅の輪お守りをつくろう-】茅と蘇民将来のおはなし
茅がやは
あんなところにも
こんなところにも!
今の時期は白い穂が出ているので
特に見つけやすいことこの上なしです。
その土地の気候によく合い、
よく生え、
その土地のひとびとの暮らしに生かされる。
とても自然で無理なく
本質的な暮らし方と思います。
こどものみなさんが
草をくるくるひねっています。
ちいさな手。
かわいいね。
(つづく)
※茅(チ)とは?
茅(チガヤ), 菅(スゲ), 薄(ススキ)の総称。
その中の茅(チガヤ)は、
イネ科チガヤ属の30cm-50cmくらいの植物で
日向の草地で見られます。
(道路の横にも♪)
古事記では「かやのひめのかみ」、
日本書紀では「くさのおやかやのひめ」という
草の神様として出てきます。
現代の暮らしではほとんど見かけなくなりましたが、
古くは暮らしのなかに根付いていました。
稲わらとは異なり、
油分があって水をはじき、丈夫なので、
屋根や笠に使われてきました。
この季節に出るふわふわとした白い穂は、
火打石(ひうちいし)の火花を受け、
炎にするための「火口(ほくち)」として使われていたそうです。
端午の節句で食べる「ちまき」も、
「茅(ち)」に巻いたおもち。
※蘇民将来(そみんしょうらい)とは?
昔、身なりの貧しい旅人に一夜の宿を頼まれた蘇民将来という男が、そのお礼にと、茅の輪を渡されます。
実はその旅人は神様で、茅の輪をかけた蘇民将来の一族だけが、疫病にかからず、豊かに暮らしたという話です。(諸説あり)
この小さな茅の輪かざりが「茅の輪くぐり」の元になっていると言われています。
稲作が伝わるよりはるか以前から
日本の土地には
「真菰」や「麻」があり、
それこそ暮らしや祈りに欠かせない植物でした。
これらの物語はこれからひも解かれ
表に現れるのでしょう。
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