ソラノサトの想い Concepts of SORANOSATO

ソラノサトでは「わたしたちは大きないのちのめぐりの一部。

いま、ここ、わたしを五感まるごとで体感表現しよう！」という

観点で、日本の四季の行事、暮らしの手作り、先人の知恵、和文化などのワークショップを行っています。

ひとつひとつ、その物や事が生まれた背景に想いを馳せ、

時には材料を育て、手に入れるところから始めます。なるべくその土地で自然に育ってきた種を、より自然に近い形で。

すると単体で存在しているものはなにひとつなく、あらゆるものが

自然に無理なく、つながりあい、めぐりあっていることが、曼荼羅のように美しく豊かに浮かび上がってきます。

わたしたちのご先祖は、そういった恵みを無駄にせず、バランスを壊さず回してきました。

古来の営みや行事からは、自然を前にした謙虚さや感謝がしんしんと伝わってきます。

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とはいえ、ソラノサトは昔に還ろうと提唱しているわけではありません。大切にしているのは「新しい視点で今を見ること」です。

暮らしのなかにある物事の、本来の想いや工程を一度でも体験すれば、その奥行きやつながり、技の難しさや手間を体感できます。

きれいな完成品を世界中から簡単に買える便利さも

しみじみ感じられます。

また、本当の材料や手間を知ることで、よいものを真摯に作っておられる方へ対価が回れば、わたしたちが市場を健康に育てることができるでしょう。

さらに、発展のおかげで、わたしたちはより多くの「時間」や「精神的肉体的エネルギー」も手にしています。

有限のいのちを、わたしたちそれぞれが一番費やしたい「持ち場」に使うことができるのです。（なんて素敵！）

俯瞰した新しい視点で見る「なんでもない日常」は、発見と驚きと感動に満ちています。

物質的な豊かさを享受しながら、古来の智恵や精神の豊かさを思い出し、いまここを慈しむことができる。

そのこと自体がミラクルだと思うのです。

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それらの根底にあり最もミラクルなのは、ひとの存在そのものです。

わたしたちは、できることも、好きなことも、それぞれちがう。

喜怒哀楽さまざまな感情を感じ、自分の世界を創造する主人公です。

わたしたちは独自の光彩を放つために生まれてきた。

なにかをなそうがなしているように見えまいが、他と違っている

「その存在そのもの」が、あまりに豊かな彩りをこの世界に加えてくれている。

生まれてきてくれてありがとう。

いまここに存在してくれてありがとう。

安心して違って、安心して在りたいようにあればいい。

持っている才能は遠慮なく発揮すればいい。

すると、立体的で流動的なさまざまなパズルのピースが、ある瞬間ぴたっとハマるように、誰も無理することなく、すばらしい世界が表れる。

誰も固定ではなく、そのときそのとき、形も色も場所も、自由に自在に、ユニークでカラフルに、動いて変わっていい。

本来の在り様でいることが豊かでユニークな世界を創る。

考えるだけでわくわくします。

唯一無二の存在であるおひとりひとりが、今日もご自分の日常で力強くのびのびぽかぽかおしあわせでありますように。

心からの感謝を込めて

ありがとうございます

柳 原  里 実