美しいものに取り組める時間は淡水真珠
美しいものに取り組む時間。
何かの目的のために
トレーニングするのとは
また異なる、
ただ無心に
手と感性だけを
動かす時間。
そんな時間を持てるのは
なんと豊かなことなんだろうと
思います。
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それは
今日も
食べるものや寝るところが
あるということ。
そばには、
送り出してくれたり、
必要な時には
そっと助けてくれる
おとなのひとたちが
いるということ。
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こうした時間は、
まるでちいさな
淡水の真珠のようです。
さまざまな形や大きさの、
やわらかに
虹色に照る珠が、
こころの引き出しの中に
ひとつふたつみつと
置かれていくような。
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外からは見えないし、
なくて困るものではないけれど、
ないのと
あるのとは
ちがうように思うのです。
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この家は、
これからの長い人生からみれば
ほんのひとときを過ごすところ。
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ちいさなちいさな
光る粒を
自分で集められるような、
そんな場所のひとつになれたら
うれしいなと思っています。
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ソラノコのこどもたちにとって
うちのこどもたちにとって
わたしにとっても。